暑い夏がようやく終わり、雨・曇天が続くなか、コロナ禍発生で自粛されていた秋の祭りが再開されたので、マスクをして観に行った。
ところざわまつり(所沢まつり)
2022年10月9日(日)、「ところざわまつり」が開催されたので、散歩がてら観に行った。歩いて、15分程である。
「ところざわまつり」は、山車が中心のお祭で、その起源は明治初期と云われているが、地元民の感覚としては、人が集まり出したのでは最近ではという感じである。
「ところざわまつり」は、2019年は台風の影響により中止、2020年・2021年はコロナ禍により中止、そして今年、4年ぶりの開催でした。再開と云っても、まだコロナ禍でもあり、催し物はかなり縮小され、こじんまりと開催されていた。人気のサンバカーニバル、演武等も実施されていなかった。
久しぶりに所沢市街の中心エリアに人が溢れて活気づいていた。この4年の間に、まち空間の変貌が進み、高層化するマンション群を背景に山車が曳かれ、うごめく人混みになんとなく新しい感覚を覚えた。
川越まつり
「ところざわまつり」から一週間後の2022年10月15日(土)に「川越まつり」が3年ぶりに開催(15日~16日の2日間)されていたので、混雑が夜ほどではない昼間に、久しぶりに川越まつりを観に行った。さすが370年以上の歴史を誇り、国重要無形民俗文化財に指定されているだけあって、賑わっていた。今年は川越市市政100周年ということで、力が入っているようで、例年は一部しか姿を見せない山車が全29台すべてが10年ぶりに曳かれたとのこと。
▶川越まつり 公式サイト
コロナ禍で制限されていた入国規制の緩和に加え、国の「全国旅行支援」が始まってから初めての週末ということもあって、外国人の姿も多かった。
久しぶりに川越に行って気づいたのがメインストリートの道路がきれいに整備されていたことである。まつりを意識したのか歩道と車道がバリアフリーになっている。車道を開放するまつりの際に大勢が歩くには安全である。また、歩道の一部には、まつり用の柱を立てる穴がきちんと整備されている。さすが、まつりの地域である。当然、沿道の建物もそれなりに整備され、維持されてくる。まつりの効果である。
そして、デジタル化を反映して、スマホによる「案内ナビ」のアプリが提供されていた。「練り歩く山車を探す、臨時の駐車場や駐輪場、屋台村、トイレ、休憩所も「川越まつりナビ」がご案内!!」とのこと。結構、サクサク動く。地元企業の開発である。これができていれば、普段のときも観光案内に使えたり、さらにはMaaSアプリへの拡張、あるいは連携も可能と思われる。
こうして改めて川越まつりをみて、街なかでエリアとして開催することは、文化を維持し、新しい技術を取り入れ、ダイバーシティ対応のまちづくりに貢献していることがわかる。阿波おどりの徳島市の新町川沿岸が親水エリア化され、川に沿った建物群がきれいになっていくことを想起した。全く同じである。
最後に
それにしても、「まつり」は子供は縁日的出店の食べ物を買って食べれば嬉しそうであるが、大人はやはり参加しなければおもしろくない。観てるだけでは、・・・。ふるさとにいた頃、阿波踊りを踊り、鳴り物の太鼓を叩いていた者としては体が疼く。