時評

忘れ得ぬ夏の帰省

お盆休み(8/8)にETC割引の高速道路で帰省した。高速道路のETC搭載車両は既に81%(全国平均)に達している。そこに割引である。とにかく混んだ。埼玉の自宅から徳島の実家まで約700km。朝5:00過ぎに家を出て、厚木ICから東名高速道に乗った。ここまでは従来…

「孤独」の時代

共同通信の配信に目がとまった。 「高齢者の万引「動機は孤独」 4人に1人、警視庁調査」とある。 この調査は、4月20日から6月30日にかけ、警視庁が万引で摘発した合計1,050人対象に、取り調べ内容を基に、担当者が規定の調査票に記入する方式を採ったとのこ…

元気な高齢社長

高齢者が元気である。特に、高齢者社長。 有名な高齢社長のトップは信越化学工業の金川千尋(かながわ ちひろ)社長。1926年3月15日生まれというからまさに大正最後の年(大正から昭和への移行はこの年の12月25日)に生まれ、御年83歳。増収増益を引っ張り、…

農業について想ふ

最近、「農業」が「食の安全」に関連して、そして「雇用の受け皿」さらには「成長産業」として注目を浴びているがその実態、本質はいかばかりか。 食の「安全」には大別して3種類の意味がある。第一は、中国製の毒入り冷凍餃子事件やメラミン入り中国製粉ミ…

「政権党」という用語の台頭

最近、「政権党」という用語がにわかに浮上している。本日の東京新聞の朝刊(2009年7月19日)によれば、「民主党は、政権を担当する政党の呼称に関し、従来の『与党』は意味があいまいで政治の責任を不明確にしているとして『政権党』に改める」と報道されて…

「橋渡し」について想ふ

2009年4月14日夜遅くNHKで放送された「爆笑問題のニッポンの教養」を見ていたら、東京大学の山内昌之教授が、「宗教に寛容な日本はイスラム教世界とキリスト教世界の橋渡し役ができる」と言っていた。言われてみると確かにその通りと思う。ハッとさせられた…

歌謡コンサートに想ふ

昨日(2009/2/10)NHK歌謡コンサートを見に行った。生放送の番組である。抽選による無料である。開場18:30、20:00開演(放送開始)ということで、18:00前に原宿駅に降り立つ。なんか凄い賑わいである。歩道から人が溢れている。どうも安室奈美恵のコンサ…

新年に想ふ

遅ればせながら、あけましておめでとうございます。 本ブログも昨年の後半は別途新たな資料づくりに追われ、なかなか新規アップができなかった。今年は少なくとも週一でアップしたいと念じている。「ほぼ日刊イトイ新聞」風にいえば 「ほぼ週一ブログ」をめ…

久しぶりに「日展」を観て

昨日、国立新美術館で開催されている「第40回日展」を観てきた。学生時代にいわゆる地方への「巡回展」をみて以来の本当に久しぶりであった。 赤に白抜きの日展というデザインイメージは変わらないが、全体の印象としては「おとなしい」という感じで、感動を…

噂の観光スポット「宮崎県庁」

東国原知事が登場してから一躍、観光スポットになった「宮崎県庁」を観てきた。 県庁の玄関脇に観光バスが2台駐まっていた。やはりと言うべきか。まず、入り口の守衛さんの応対からして違う。バスを観ながら玄関を入ろうとすると守衛さんから声が掛かる。他…

民族舞踊ALAN 文化・文明の香り

昨日(2008年10月2日)の夜、ロシア連邦北オセチア・アラニア共和国国立アカデミー民族友好勲章舞踊アンサンブルALAN(於:メルパルク東京)を観た。それも、ロシア人観客も少なからず居るというインターナショナルな雰囲気の中で。 すばらしいの一言。久し…

計画段階での行政訟法そして司法の重み

昨日(2008年9月10日)出された最高裁の判決がメディアに取り上げられている。浜松市の遠州鉄道の遠州上島駅の高架化に伴う土地区画整理事業計画(市が計画決定)に反対する地権者が計画の取り消しを求めいていた訴訟に対して、地権者の提訴を認めるというも…

伝統芸能「講談」

早1ヶ月前近い話になるが、「第38回NHK講談大会」の収録を虎ノ門にあるニッショーホールへ見に行った。7月26日午後2時から始まり、午後5時半まで。これも長丁場である。3回分の放映収録をしているとのことで、演者、演目は次の通りで、長丁場な訳である。 「…

青春のフォークソング

既に先月の話になるが、7月17日にNHKホールで行われた「大集合! 青春のフォークソング」の録画撮りを見に行った。これは、8月10日の19:30〜21:58<BS2>で放送予定のもので、収録に約4時間要した。 司会は、南こうせつとイルカ。イルカは思っていた以上に生…

よけいな規制、いらざる口出し

東京新聞他各紙の報道によると、埼玉県、神奈川県、京都市等で、地球温暖化対策の一環と称して、コンビニエンスストアの深夜営業の自粛ないしは条例による規制論が起きている。 「埼玉県は二十四時間営業のコンビニ店などに深夜・未明帯の営業自粛を要請する…

ブロガーの情熱、そして権威の行方

池田信夫著の「ウェブは資本主義を超える」(日経BP社)を読み終えた。この本は「池田信夫ブログ」に掲載した記事を加筆編集したものである。この元になっているブログに最近たまたまアクセスして、それ以来読んでいたが、それをとりまとめた本が出たという…

デジュール型からデファクト型の仕組みづくり競争時代へ

日本の社会・経済構造はいま、大きく変わろうとしている。例えば、 ?日本の戦後社会の発展を支えてきたいわゆる「団塊の世代」が定年退職の時期を迎え、社会のリーディング世代が切り替わろうとしている。 ?携帯電話をポータルとしてインターネットで遊びな…

個人の趣味と社会的迷惑・社会的マナー

タバコをやめて約1年半になる。何度か禁煙を試みたが今回は何故かすんなりストレスもなくやめられた。タバコを止めて分かったことがある。 その一つが、タバコの臭いである。自分で吸っているときは常にその臭いの中に自らがいるため、タバコの臭いが分から…

「個人としての人生の豊かさ」中心主義へ

日本経済新聞の2008年2月25日付けの朝刊の「働くニホン 第3部仕事の値段5 何のために働くのか」の答えとして、今時を表現し、今後を示唆する言葉が載っていた。「社会の足跡を残したい」(31歳のベンチャー企業副社長)、「家族や自分のために時間を使いたか…

仕組みづくりのプラットフォーム

最近、「プラットフォーム(Platform)」という言葉をいろんな場面で聞くようになってきた。一般的には、Platformとは「(駅の)プラットホーム、壇、台、踏み台、演壇、教壇、乗降口、基盤、基本骨格、コンピュータ・システム、土台、政治要綱」と定義され…

社会のダイナミズム ―ギャップと仕組みづくり―

最近、「格差社会」という言葉をよく耳にする。「格差」と同じ意味合いの言葉に「ミスマッチ」、「歪み」、「矛盾」、「違い」等々が思い浮かぶ。何れもネガティブな使われ方をする。 一方、マーケティング分野では「違い」を積極的に捉え、「差別化」、「比…

200年住宅、そして住宅の資産化

自民党の前住宅土地調査会長であった福田康夫氏が内閣総理大臣に就任した際の所信表明演説(平成19年10月1日)において「(これからの環境を考えた社会への転換)地球環境問題への取組は待ったなしです。従来の、大量生産、大量消費を良しとする社会から決別…

もう一つのCS/ES

最近、日本あるいは日本経済の存在感の低下、閉塞感を憂う声が多い。政・官の世界から将来に備えた「改革」の声が聞かれなくなった。経済の世界も、中国やロシアの存在が圧倒的に高まっている。学の世界においても、将来を担うこどもの学力低下が著しい。銀…

Wii Fit

体を動かすと体が痛い。筋肉痛である。理由はWii Fitである。Wii Fitは任天堂が開発し、2007年12月1日から発売開始したもので、わが家にも年末に娘が持ち込んだ。正月休みでなまった体を動かすために、何気なしにバランスWiiボードに乗ってみたのが始まりで…

正月と年賀状

正月元日は実業団駅伝、2日・3日は箱根駅伝をお雑煮を食べながら、そしてお酒を飲みながらテレビ観戦する。それを見ている間に年賀状が配達され、駅伝放送が終わってからゆっくりと年賀状を見る。日本の正月に年賀状は欠かせない。 この年賀状の歴史は、郵政…

マナー・プロトコロールと外見力

ある縁で「外見力」養成コースなるものに参加した。これは日本マナー・プロトコール協会が主催している研修の一つである。「マナー・プロトコロール」なる言葉も始めて耳にしたが、確かにマナーはプロトコール(手順、決まり事)そのものである。 日本の文化…

ネーミング

最近、本のタイトル名が変わってきている。かってのサブタイトル的な表現がメインタイトル化している。「結局『仕組み』をつくった人が勝っている」「男の仕事は外見力で決まる」「なぜ、週4時間働くだけでお金持ちになれるのか?」・・・。もちろん、「決断…

ポスト団塊世代層

最近、「少子・高齢化社会」という言葉を良く聞く。「少子化担当大臣」も存在する。少子・高齢化の数字的な定義をみると、「18歳未満の子どもの数が65歳以上の高齢者よりも少なくなった社会のことを『少子社会』」と呼び、日本は1997年に少子社会に入った。 …

ブログ開設のご挨拶

人は社会に生き、ビジネスを営み、そして生活をしています。そこには、社会の生態があり、ビジネス(企業・組織)の生態があり、そして個人やコミュニティの生態が息づいています。もちろん、自然の生態も息づいています。 そして、「生態」の背後には生態が…