コロナ・インフルエンザ騒動の1年を振り返る

今年もまもなく終わろうとしている。今年の初めはまだコロナ禍が収束しておらず、5月にようやく一応の収束をみたところである。そして、年末にかけて、今度はインフルエンザが流行している。ウィルスと人間の関係はこれまでもこれからも尽きない。

コロナ禍

今年(2023年)の1月8日にコロナ感染累計死者数が6万人を超え、1月13日には遅ればせながら、mRNAワクチンの国内初の製造販売承認申請が​第一三共㈱からなされた。(正式承認は、11月28日になされた)

1月14日には、1日のコロナ感染死者数が初の500人超える状況が発生する中、1月27日の段階で、5月8日に新型コロナ「5類」への移行方針を決定した。世界的にも、5月5日、WHOが新型コロナウイルスの緊急事態宣言の終了を発表した。

8月24日、政府はコロナ対策の専門家の中心を担ってきた尾身分科会会長を退任させ、分科会を廃止し、推進会議を新たに設置するなど、今回のコロナ禍対応に一区切りをつけた。コロナ禍発生より、実に約3年半予であった。

自らも、コロナワクチンを7回全て接種したが、その効果の程はわからない。露見した多くの課題、新たな社会への変容への魁が今後どうなるか、日本社会(国民)の熟度次第である。

コロナワクチン接種証明書

【参考】Japa開設・運営新型コロナウイルス感染症 特設コーナーに於いて、コロナ禍発生(2019年12月)以降の国内外の事象、関連情報を8つのカテゴリー分類(感染状況、時系列事象、参考情報、影響分析・提言等、文献・歴史、お役立ち情報、関連サイト)別に、時系列で、タイトル・URL・情報概要を整理(キュレーション)し、アーカイブしている。参照されたい。

インフルエンザ

コロナ禍の影響を受け、今シーズンのインフルエンザに係る受診行動が大き変化すると予想され、流行の兆しが早まっている。すでに9月4日の週の段階で、全国の保健所管轄区域で、警報レベルを超えている区域は1か所で、注意報レベルを超えている区域は41か所となっていた。現時点では、全国の保健所管轄区域で、警報レベルを超えている区域は336か所(47都道府県)で、注意報レベルを超えている区域は197か所(43都道府県)であった。

インフルエンザ流行レベルマップ 2023年 第36週 (9月4日~9月10日)

インフルエンザ流行レベルマップ 2023年 第49週(12月4日~12月10日)

参考:インフルエンザ流行レベルマップ 第49週(12/15更新) 国立感染症研究所 

12月中旬の週末に、泊りがけで遊びに来ていた孫(3人)の相手をしていたが、その中の一人の孫が帰った翌日(月曜日)発熱し、病院でインフルエンザA型と診断され、孫の通っている小学校(秩父市)も学級閉鎖になったとのこと。そして、残り二人の孫もその後、次々に発症して大変だったとのこと。三人とも病院に行って処置したおかげでまもなくみんな元気になった姿がLINEで送られてきた。

一方で、こちらは、孫たちが帰った後、同じように発熱が始まる。特に、女房は38°超え、一時は39°に達する。熱が少し下がり始めると、咳が出始める。検査等を行っていないが、どうもインフルエンザAに感染したようである。感染元の孫がインフルエンザAと診断されたとのことなので、まず、間違いない。自分自身は熱は出たが37°台に留まり、2,3日で平熱になってきた。こちらはどうも普通の風邪と思われる。布団に入り、汗をかけば治る。

孫たち(小学2年生、年長、年少)はまだ小さく、熱に弱いので親が病院に連れて行ったが、我々夫婦は病院に行って待っている間が怖いので病院には行かず、ほぼ1週間、自宅に籠もり、やり過ごし、女房もようやく咳も熱もなくなってきた。

コロナウィルスワクチン接種は7回も打ったが、インフルエンザには対策をしていなかった。混合ワクチンが欲しい。

参考:インフルエンザA型は1シーズンに2回かかることもある――繰り返しかかるパターンと予防方法 2019/12/04 Medicak Note 
   コロナとインフルエンザの両方に効果的なワクチンの開発 2023/10/26 東京都医学総合研究所 

感染下の食事

コロナ禍の時、東京都では非常食がダンボールで配布されていた。都内に住む息子一家も受け取っていた。食べきれずに、一部は、その後、我が家に運び込まれたが。やはり、財力のある東京都は違う。そうした健康福祉に関する手厚いサービスを期待して都内に移住する家族が少なくないのは理解できる。

しかし、インフルエンザに感染したときに、食事をどうするか。元気な者が家庭内にいれば問題ないが、全員罹患している状態では、家庭内にストックしてある非常食に頼ることになる。

今回の我が家のインフルエンザ騒動時に感じたことは、やはり、米さえあればご飯が炊け、なんとかなるということである。梅干し、お茶漬けがあれば十分である。そして、ラーメン類はもちろんであるが、レンジでチンすれば食べられるレトルト食品に大いに助けられた。そして、結構美味しい。レトルト食品技術の進歩を実感する。

防災非常食は最低3日間分とされるが、感染症非常食は1週間分が必要であることを実感させられた。一方で、感染対応では、ストックしていなくとも、通販でカバーできる。サイトを見れば、色々ある。しかし、防災非常食の類がメインで、病人が食べやすく栄養価のある感染非常食は少ない。市場的にも成り立つのではなかろうか。

参考:2023年12月 非常食・保存食・保存水の人気商品ランキング 価格.com

コロナやインフルエンザに振り回され、いろいろ非常時の有り様、準備について考えさせられた1年であった。