書評・論評
最近、「ビッグデータ」がバズワードなっている関係で「統計学」にも注目が集まっている。そうした中で、話題になっている本書「統計学は最強の学問である、西内 啓、ダイヤモンド社、2013/1/25」を遅ればせながら読んでみた。小生が購入した本は2014年1月16…
松井幹雄氏の「3・11 以後、私たちは何を語るのか」を読んだ。歴史論・戦争論を踏まえたフクシマ原発事故に対する論究である。歴史観・歴史論の重要性を再認識させられる。 今回の原発事故に絡んで、巷間、責任の取り方、対応の仕方等が種々論じられているが…
ビジネスネット書店「クリエイジ」が発行しているメルマガ書評に寄稿した2冊の本の書評が本日(2011/07/25)配信されたので本ブログでも紹介する。
IT時代を象徴する情報漏洩が相次いでいる。媒体は、You Tube、ウィニー、ウィキリークス。勝手のように、新聞・雑誌、テレビといったマスメディアではなく、全てインターネット上の出来事だ。マスメディアがそれを後追い報道している。 You Tubeに尖閣諸島近…
リーマン・ショック、ギリシャ・ショック、そして次は・・・。 世界の至る所でマネーが暴れている。 4月16日には、米証券取引委員会(SEC)が米金融大手ゴールドマン・サックス(GS)を詐欺の疑いで提訴した。 そもそも「マネー」とは何か。きちんと、その歴…
本書の原題は ”Made to stick 〜Why Some Ideas Survive and Others Die〜”である。アイデアを「記憶に焼き付く」よう手助けするために執筆したとのこと。”stick”とは、〔心に〕とどまる、こびり付く、という意味で使われている。 この「記憶に焼き付く」と…
GWを利用して、クリス・アンダーソン著「FREE 無料からお金を生み出す新戦略」を読んだ。著者のクリス・アンダーソンは「ロングテール」という言葉を知らしめた人でもある。そして、今回の本著では「フリーミアム」なる言葉を世に出している。ロングテールは…
半年ほど前、大学の同窓会の講師にこられた先生<徳島大学医学部卒で、現在は東京大学政策ビジョン研究センター教授(医学博士)>の講演は、アメリカ帰りのMBAホルダーらしく、医師らしくないマーケティングの話が中心で、興味ある内容が満載であった。その…
昨日の夜(2/15 22:00〜22:54)、テレビ東京の「カンブリア宮殿」をみた。ホームセンター等でよくみかけるプラスチック製の収納製品等が「アイリスオーヤマ」社のものだということを初めて知った。 アイリスオーヤマの社長である大山健太郎(おおやま けんた…
最近、「政権党」という用語がにわかに浮上している。本日の東京新聞の朝刊(2009年7月19日)によれば、「民主党は、政権を担当する政党の呼称に関し、従来の『与党』は意味があいまいで政治の責任を不明確にしているとして『政権党』に改める」と報道されて…
Jonas Ridderstrale、Kjell A Nordstrom 中山ゆーじん訳「KARAOKE CAPITARLISM Management for Mankind」、2004年10月1日第1版第1刷発行、PHP研究所 本著は、スウェーデン人の経済学者が「考えること自体を勧めること」、「この時代に最も有効な武器、つまり…
田坂広志、2007年5月2日第1版第1刷発行、PHPビジネス新書 本書は著者の性格・経歴から来ているのかもしれないが、かなりシステマチックというかまさに「シンクタンク」マンらしい構成、論理立てとなっている。やや、「言葉」に拘っている感じがなきしもあら…
大前研一著、2009年1月30日初版第1刷発行、光文社 この本を読むと、著者が考え実践してきたことのつながりが見えてくる。「知の衰退」を危惧し警鐘を鳴らし、「考える」個人・国にすべくいろんな事を試み、今も実践しているが未だその目的達成できずにいるこ…
ニコラス・G・カー著、村上 彩訳、2008/10/9初版第1刷発行、翔泳社 本書は最近話題となっている「クラウド・コンピューティング (cloud computing) 」がもたらすビジネスモデル、さらには社会・経済への影響を解き明かしている。 そもそも、「クラウド・コ…
Albert-Laszlo Barabasi著、青木薫訳「LINKED:The Science of Networks 新ネットワーク思考 〜世界の仕組みを読み解く〜」、2002年12月20日第1刷発行、2006年4月20日第6刷発行、日本放送出版協会 1967年生まれの米国ノートルダム大学の物理学教授の手になる…
「Daniel H.Pink,著、大前研一訳“A Whole New Mind ハイ・コンセプト 新しいことを考え出す人の時代”、2006年5月20日、三笠書房」を読み、日頃考えている“個人・小集団”に思いを馳せた。 この本は、大前研一氏が訳した本のためか、彼の名前が前面に出てくる…
野口悠紀雄著「戦後日本経済史」、新潮選書、2008年1月 著者の野口悠紀雄氏と言えば一般的には「超整理法」に始まる「超」シリーズで有名である。また、「野口悠紀雄Online」というホームページも開設しており、すでに開設以来のアクセスが1000万を超えたと…
ダニエル・ピンク著「フリーエージェント社会の到来」、2002年4月、ダイヤモンド社 この著者はクリントン政権下で、ロバート・ライシュ労働長官やゴア副大統領のスピーチライターをした後、自らフリーエージェント宣言し、1年間、フリーエージェントを取材し…
中西輝政著「本質を見抜く『考え方』」、2007年11月、サンマーク出版 著者の中西教授に対しては巷間いろいろ言われているが、歴史観なき表層的評論(家)が溢れ、もてはやされる時代におもねることなく、「自分の頭で考える」ところの著者なりの正論を信念を…
矢部正秋「プロ弁護士の思考術」、2007年1月29日、PHP新書、PHP研究所 久しぶりに腑に落ちる本に出会ったという感じである。考えることを職業とするシンクタンクに長くいた者にとって、誠に腑に落ちる。一気に読んで、もう一度じっくり読んで見たくなる本で…
荒濱一・高橋学「結局『仕組み』を作った人が勝っている」、2007年7月30日、Kobunsya Paperbacks Bussiness、光文社 この本は人材ビジネス関連や起業関連の取材を多くこなしてきたライター二人が「回し車の中で走り続ける」ハムスターのような人生、「これで…