大吟醸の酒粕と温泉

1週間前の日曜日(2010年月14日)、大吟醸酒粕を入手した。いま、自宅冷蔵庫で保管している。大吟醸を絞ったあとの酒粕はトロトロである。よく見かける板上の酒粕とは全くものが違う。絞りきっていないのである。これで甘酒を作ると、まさに甘い濃厚なお酒を飲んでいる感じがする。絶品である。

この入手先は、秩父の酒蔵である。「酒づくりの森」と称していて、精米所、酒蔵、資料館そして観光物産館が同じ敷地内に建っている。酒蔵では実際に酒造りをしているところを見られる。昔の道具類は資料館で、そして購入は物産館ということである。

物産館に入館すると、酒の仄かな匂いが漂っている。いろんなお酒を販売している。お薦めのお酒は試飲できる。車を運転していなければいろいろ試飲したいところだがぐっと我慢する。代わりに、女房が美味しそうに試飲している。反対側のコーナーのワインも試飲している。我慢、我慢、・・・。結局、「甕口酒」を購入することに決める。

ひとしきり試飲を楽しんだあと、カウンターへ行って、予約していた酒粕を取りに来た旨を告げる。この予約は昨年購入時に予約したものだ。大吟醸なのでそれほど量が取れないので予約制にしたそうであるが、やはりどれだけ取れるか見込みがたたないので今年限りで予約制をやめるとのこと。来年からは有る時に来た幸運な人がゲットすることになる。う〜ん、残念!

1年間待った大吟醸の新酒の酒粕を手にして、帰りがてら「満願の湯」へ立ち寄ることにする。酒粕が車の中でも仄かに香る。

秩父温泉満願の湯は土日祝祭日は入館料大人800円である。実は、ここに立ち寄る前に「道の駅ちちぶ」で10%割引券を入手できるのでそれを持っていくと良い。館内の「立ち食いそば」は味はイマイチで値段も高く美味しくないが割引券を入手できるのは良い。

この温泉は初めて入ったが意外と良い湯の温泉である。じっくりと浸っているとジワーと体の中から疲れが取れる気がしてくる。肌もすべすべしてくる。水素イオン濃度(ph)9.5という全国有数の極めて高いアルカリ温泉で世界的にもたいへんユニークな温泉とのことだけはある。これからも時々来よう。

大吟醸酒粕と良質の温泉、なかなか良い1日であった。