東日本大震災における情報支援の必要性

3月16日にブログをアップして以来、なかなかブログを更新できなかった。実は、今回の大震災を受けて、震災サイトを立ち上げコンテンツ整備に注力していたためである。

15年前の阪神・淡路大震災の時、アメリカのFEMAにならって「3ヶ月後レポート」を作成した。当時所属していた会社の社会貢献としてたまたま社内に設置し活動をし始めていた「社会リスク研究会」として、あらゆる主体の動き、情報を整理し、製本し、被災地の首長さんを始め関係者に提供した。復旧・復興に活かして欲しいという一念からであった。

そして、今回の大震災である。15年前と異なるのは、IT基盤の違い、情報の流通力の違いである。あらゆる情報がインターネット上に流れている。情報が溢れ、情報のミスマッチも発生している。何が事実なのかわからない。大規模・広域・複合的な未曽有の危機に、もはや一握り・一分野の専門知では為す術がない。集合知・群衆智の具体化が必要とされている。

そこで、昨年12月1日に開設した「群衆智の曼荼羅/FellowLink」の実践の場として、震災サイトを急遽立ち上げることにした。大震災から1ヶ月後の4月11日に、情報支援サイト「復興日本」を立ち上げた。

このサイトは、編集者が自ら情報を探索するだけでなく、Google News、Yahoo News、goo Newsを1時間おきに巡回し、震災関連記事(含む意見・提案等)を蒐集し、FellowLinkに登録している編集者が選別し、カテゴライズして公開アップする仕組みとなっている。さらに、編集者による解説、意見・提案を投稿アップしている。その背後にはWIKIによる編集者の議論の仕組みがある。従って、15年前には紙ベースで行っていた主体別の時系列の動き等がWEB上で瞬時に見ることができる。

この「復興日本」は集合知・群衆智を標榜している。いろんな方と協働してサイトを運営していければと考えている。今回の大震災の本格的な復興には10年はかかると見込まれている。このサイトはその復興過程を支えるプラットフォームとして貢献していければと願っている。皆さまのご支援をお願いします。

最近、筆者がこのサイトにアップした記事の例を下記に示す。

自由報道協会主催 孫 正義 記者会見 「エネルギー政策の転換に向けて」

核施設と非常事態―地震対策の検証を中心に― 高木仁三郎

原子力発電の未来 を問う!

原発問題 科学と技術

福島原発の現場作業者について