夏の風景 戸田橋花火大会

2013年8月3日(土)、知人宅に招かれて、第60回戸田橋花火大会を見物する機会を得た。荒川を挟んで対岸の「いたばし花火大会」との同時開催で、約1時間45分、両岸併せて約11,000発の花火が上がった。予想以上にすごい花火大会であった。 小泉元首相流に言えば、「感動した!」である。

そもそも、埼玉県民でありながら、戸田橋花火大会なるものを知らなかった。前日に、この花火大会の会場近くのマンション10Fに居を構える知人夫妻に誘われ、はじめて知った次第である。池袋駅埼京線のホームがすでに人であふれている。浴衣姿が結構いる。全便、臨時ダイヤになっている。1便やり過ごして乗る。赤羽駅では乗りきれず積み残し。浮間船渡駅で降りる見物客が結構いる。ここで降りる客は板橋側の会場で観る見物客と思われる。浮間船渡駅から戸田公園駅の間の荒川を渡る鉄道橋から会場が見える。すでに両岸に人だかり。戸田公園駅で降りると、駅前広場で見物しようとする客がすでに一杯。確かに、ここならトイレに困らない。駅から知人宅のマンションに行く道路の辻々には、近隣の住民おぼしき人が机を出して一緒に花火見物をする様子。かっての田舎ではよくあった光景である。そして、途中にある建築中の木造住宅の構造をみてみると、花火を見るためと思えるベランダがしっかり造られていた。

知人宅につき、花火が始まるまで、しばしBBQを味わう。10Fの風にあたりながらのBBQもいいもんだ。そうこうしている内に、いよいよ花火大会が始まる。19:00に開会のセレモニーが始まる。誰も聞いていないセレモニーが終わり、19:15頃に花火の打ち上げが開始。ひたすら、打ち上がる花火を観る。以下の写真はその節目でスマフォで撮った写真。デジカメでなかったのが残念。後で、サイトで見ると、花火の打ち上げプログラムが詳細に載っていた。

花火大会の現場ならではの良さは、花火の打ち上がるスピード感を感じさせる音、ドーンと炸裂する音、火薬の匂い、煙、そしてBBQの上に落ちてくる爆発後の花火玉の残滓(これが結構大きい)を味わえることである。知人が「砂かぶり」ならぬ「花火かぶり」と言っていたが正にそのとおりである。花火かぶりという特等席に招待いただいた知人夫妻に感謝しつつ帰路についた。深謝

これだけの規模の花火の打ち上げができるのは、板橋側には、河川敷の陸上競技場や親水公園風の堤防、戸田側には特別協賛にもなっている戸田橋競艇場等があり、花火の引火の危険を回避できる空間があることである。昔から、花火はどこも河原か、海の浜辺であった。こうしたイベントをする空間は大勢の人が集まるため、親水空間として整備されることが多い。普段は堤防しか意識しない河川に対して、河原というか河川敷空間のもつ良さに、こうした機会に触れて欲しいものである。

[caption id=“attachment_1056” align=“aligncenter” width=“461”] 花火大会の序章
何故かベランダの手摺を握りしめているのが知人の奥さん[/caption]

[caption id=“attachment_1071” align=“aligncenter” width=“614”] 花火大会もいよいよ終章
最後の盛り上がりへ迫力の連弾が始まる[/caption]

[caption id=“attachment_1073” align=“aligncenter” width=“461”] いよいよフィナーレ[/caption]

[caption id=“attachment_1074” align=“aligncenter” width=“614”] 空から舞い落ちてくる花火玉の紙の破片[/caption]

[caption id=“attachment_1075” align=“aligncenter” width=“614”] 花火大会終了後の帰り道に降り注いでいる花火の残滓破片[/caption]