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人車一体の草津温泉

GWの後半(5/5〜5/6)、急遽、草津温泉に行った。最近は、サイトで直前予約のシステム(今回利用したのはToCoo!)があり、5/5でありながらも、前日昼すぎであったため平常料金近くに下がっていた。草津温泉へは、数年前に一度、バスツアーで行ったので今回で二度目である。前回の草津温泉で記憶に残っているのは、確かに温泉のお湯が良いことと、おみやげ屋の店員(若い娘さんだった)の愛想のなさ。1万円ほどの切り子のグラスを買っても一言もない。よく商売ができるものだと記憶に残っている。それで、今回は草津温泉のおみやげ屋では何も買わないことにしていた。(その通り実践した)

さて、今回は自分で車を運転していった。自宅を朝8:30頃出発して、すぐに所沢ICから関越道に乗り、渋川・伊香保ICで降り、そこから一般道で草津まで行く。草津温泉の入り口にある「道の駅・草津運動茶屋公園」で昼食をとり、旅館に着いたのが12:30過ぎであった。ところで、この道の駅、いまやすっかり全国に定着している。道路局としては珍しく設置基準の壁を低くした(最低限の駐車場とトイレ施設等)のが普及した原因であるとはさる昔、聞いた話。行政があまり関与しない方が物事がうまくいく例であろう。しかし、この産み出された仕組みはその後も自立的に成長している。そういえば、「交番」に次いで、世界にこの道の駅の仕組みを普及させようとした試みはその後どうなったのだろうか。

湯畑の廻りの人と車西の河原への路の人と車旅館は「湯畑」のすぐ近くで位置的には良いのだが、何しろ中心地廻りは路がない。一方通行規制もある。何処に駐車場があるのかよく分からないまま車を走らせ、交通整理のおじさんに確認しながら、何とかたどり着いた。しかし、湯畑の廻りは草津温泉を象徴する中心地であり、観光客がひしめいている。そこから西の河原温泉や大滝乃温等へ行く通りも同様である。そこを車が行き交うのである。人・車渾然一体。途上国でよく見かける市場の通りと同じ風景がそこにはある。クラクションの音がないだけ静かではあるが。これは早晩必ず事故を起こす。中心には車両を入れないパーク・アンド・ライドやトラフィック・ゾーン規制を導入するべきであろう。日帰り入浴客用のパーク・アンド・ライドが導入されていたが、宿泊客も含めて考えないと効果がないのでは。もうすこし、観光客が安心して歩ける仕組みを真剣に考えた方がお互いのためである。

西の河原 露天風呂はこの一番奥にあるそうこうしながらチェックイン時間よりも相当早く着いたが、準備はできているということで宿に上がることができた。元々、湯治宿と聞いていたので、それほど期待してはいなかったが、確かに元湯治宿である。トイレも風呂も部屋にはない。普通のホテルや旅館になれている者にとっては何となく落ち着かない。仕方ないので、すぐに外に出て、「西の河原公園露天風呂」に行くことにした。人車一体の通りを抜け、呼び込み用の温泉まんじゅうをほおばりながら、そして少し降り始めた雨に濡れながら。西の河原を取り抜け、一人500円を払い、露天風呂に入る。浴槽面積が500?とのこと。確かにかなり広い。小雨降る露天風呂もなかなか乙なものである。草津の湯は目にはいると沁みる。弱酸性だからか。肌に確かに効きそうである。

湯煙にかすむ湯畑続いて、「大滝乃湯」に入りに行く。正式には「健康増進センター大滝乃湯」というらしいが。しかし、行ってみると、さすがGW。結構な人混みに圧倒されて入るのをあきらめる。少々歩き疲れたのでコーヒーでも飲もうと喫茶店を探すが、喫茶店が少ない。ようやく見つけた喫茶店の入り口で値段表を見ると何処も500円。さすがに、入る気になれない。うろうろしていると、灯台もと暮らし。湯畑の真正面の2階にチェーン店があるではないか。Cafe Jr.。ホーム・ブレンドのMサイズで230円。この場所で何とも良心的ではないか。迷わず入ると、これが意外とお客が少ない。湯畑を真正面に見ることができる席に座って、小雨に湯煙りが立ちこめる湯畑の喧噪をしばし眺める。

一息入れて、旅館に帰る。しばらくして夕食が配膳されてくる。18:00のはずがなぜか18:30であるが。夕食の献立は、まさにこれが元湯治宿の名残か、普通の家庭食そのものである。トンカツやポテトサラダ等々。こういう旅での食事は非日常性があるから良いわけであるが、それがない。やはり、旅館の食事は普段食べれない非日常性が大事である。

食後は雨が小降りになれば共同浴場巡りでもと考えていたが、散策できる雨ではなく、あきらめた。しかたなく、テレビをつけるとこれがまたひどい。話し声の音量はふつうであるが、そのバックに入っている音楽等の効果音のみが大きくなるテレビで、何が話されているのか聞き取れない。音声切り替え等、調整しようにもリモコンスイッチとテレビ本体のメーカーが何故か違っていてなすすべがない。文句を言っても詮ないので、あきらめて寝る。

共同浴場・時間湯_地蔵湯地蔵湯の軸組翌日、目が覚めると雨が上がっている。快晴である。食事の前に共同浴場巡りに行く。この共同浴場は全部で18箇所あるらしいが、全て地域住民のための共同浴場であり、観光客用ではない。従って、一緒になった地元の方にお湯の入り方をいろいろ指導されることもある。何れにしても、全ては入れないので、「千代の湯」「白旗の湯」「瑠璃の湯」「地蔵の湯」の4箇所に入る。外気温は14℃。少し寒い。遠くの山を見ると雪が残っている。しかし、共同浴場の施設はみんな建物の造りが違うし、大きさも違い、それぞれに個性と風情がある。2,3日逗留して18箇所全てに入ってみたいものである。何時か挑戦してみよう。

快晴の湯畑湯畑の色共同浴場巡りから帰ってきて、家庭食風の朝食を食べ、チェックアウトする。少し散策したいので車だけは11:00頃まで置かしてもらう。雨の草津温泉と快晴の草津温泉、風景の色がまるで違う。やはり、天気が良いと気持ちが良い。しばし散策して、昨日見つけたCafe Jr.でコーヒーを飲み、駐車場から車を出し草津を離れる。宿が良くないと、殆ど外で過ごすようになる。これからは、もう少しきちんとした宿を取るぞと決心する。これが今回の学習成果。

吾妻渓谷吾妻渓谷その2さて、帰り道、草津に来る途中見つけた渓谷に立ち寄る。“関東の耶馬渓(やばけい)”と呼ばれる「吾妻渓谷(あがつまけいこく)」である。今回初めて知った。資料によると、火山から噴き出た溶岩を吾妻川が浸食し、両岸が絶壁の深い谷になったといわれている。渓谷沿いには遊歩道が整備されており、すれ違う人に聞くと、1周約1時間から1時間半ほどかかるらしい。そこまでの心の準備はできていないので、近くにある吊り橋までとする。それでも結構な渓谷美である。立て看板を見ると、八ッ場(やんば)ダムが建設されているとのこと。この渓谷がどうなるか。吾妻渓谷のかなりの部分と川原湯温泉街のすべてが水没するらしい。ホームページをいろいろ見ていると賛否いろいろある。歴史、経緯、現在の流域状況等々を十分理解しないで語る資格はない。

渓谷美を堪能した後、昼食に水沢うどんを食べたくなり車を走らせる。 以前、伊香保温泉に来たとき立ち寄ったお替わり自由のうどん屋に直行する。この界隈は大型駐車場を備えた13軒程の専門店が建ち並らび”うどん街”といった趣である。結構にぎわっている。水沢うどん讃岐うどん香川県)・稲庭うどん秋田県)と日本三大うどんと称されることは以前来たときに始めて知った。讃岐うどんを食べて育った者としても、稲庭うどんはなんとくしっくり来ないが、水沢うどんはなかなか腰がありいける。しかし、なぜか、お替わり自由のうどんの一皿の量が前回に比べて少なく感じる。4皿お代わりする。おなかが満腹になったところで水沢うどん街を後にして帰路につく。途中、PA暫定税率の入った高いガソリンを入れ、オイル交換までして、18:00に自宅に着く。

GWの前半は赤倉温泉。後半は草津温泉。何となく疲れた今年のGWであった。

来年は、選択と集中で落ち着ける宿に泊まろう!