歴史の転換点

いまは、歴史の転換点か

イギリスがEUからの離脱を国民投票で決定し、アメリカの次期大統領が選挙でトランプ氏に決まった。アジアでもいろんな動きが蠢いている。グローバリズムナショナリズムの相克が起きている。相克状態が故に、従来感覚での予想を超えた国民の選択結果が生じている。

そして、国境を超えて、クラウドコンピューティングが進展・普及し、Iot、AI(デープラーニング)、ブロックチェーン等の技術が産業革命以降の生産・サービスのあり方に一大変革を惹起しつつある。

第二次世界対戦以降の世界レベルでの社会的な仕組み(枠組み、法制度、規範等)に実態とのギャップが生じ、ギャップ解消に向けてグローバルレベルで新たな仕組みへの胎動が起きているのではなかろうか。この意味で、まさにいま、歴史的転換点にあるといえるのかもしれない。

社会の変化の流れの構造0008

歴史の流れと転換点

これまでの歴史的な転換点を概括すると以下のとおりである。

1.農業革命:これにより、食べて生き抜くことに一大変化が生じ、定住が生じ、人工的な境界が生じた。争いの源にもなった。 2.産業革命:イギリスの蒸気機関の発明を契機に、生産形態や交通機関に一大変化が生じ、都市住民が増え、人々の暮らし方・住まい方に一大変化が生じた。 3.コミュニティ革命:インターネットの普及により、情報通信環境に一大変化が生じ、個人と組織の関係、グローバルとローカルの関係、国とコミュニティの関係等に社会におけるフラット化、選択肢の多様化をもたらした。

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出典:【図解】コレ1枚で分かる産業革命の区分

第4の革命「AI(デープラーニング)革命」

そして、いま、大きな意味での第4の革命の時期にあるかどうかと云われているが、それはどういう革命か。それは、「AI(ディープラーニング)革命」かもしれない。

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出典:人工知能は人間を超えるか  ディープラーニングの先にあるもの

それは、人が本当の意味で働くことの意味、楽しむことの意味を根本的に問い直すことを惹起し、生き方に一大革命をもたらす可能性がある。まさに、歴史的転換である。この意味では、まだ第4の革命の入り口であり、昨今の揺らぎはその前兆かもしれない。じっくり、見極め冷静に判断したいものである。

第4の歴史的転換点に向かう中、国際機関、国・地方自治体、グローバル・ローカル企業、家庭・人はどのような関係性のもとで、どのような仕組みであるべきか、従来の常識にこだわらない発想・視座で考えることが問われている。