子育て支援雑感

2015年12月中旬に娘が出産した。初孫である。今年の5月には息子夫婦にも子供が生まれる予定である。3人の子供を産み育て、その子供たちに2人の子供が生まれる。新アベノミクスで標榜している「希望出生率1.8」(昨年の合計特殊出生率は1.4)の達成にはもう少し孫が増える必要がある。

「ストップ少子化・地方元気戦略」(要約版)首相官邸HP

娘が里帰り出産のために出産1ヶ月前から我が家に帰ってきて、近くの産婦人科病院で出産し、その後の子育てという一連の過程で、最近云われている「子育て支援」について、あれこれ実感するというか、考えさせられることが少なくない。

自分自身のことを振り返ると、自分の子供はすべて女房の実家がある地方の病院で生まれたため、生まれる前後にそばにいた経験がない。早くて1週間後、海外出張と重なったときは生後1ヶ月後に自分の子供を見た。二人目、三人目の時は、出産直前から上の子は女房の実家から車で1時間ほどの自分の実家に預かってもらっていた。両方の実家にすっかりお世話になった。

さて、娘が妊娠し出産に当たり考えたことは、分娩の仕方で、無痛分娩できる産婦人科を探したとのこと。息子夫婦も無痛分娩を予定しているとのこと。しかし、娘は予定日を3日遅れたため、結局、無痛分娩ができず、難産の自然分娩だった。

出産後すぐに、病院に赤ちゃんを見に行ったが、病院らしくない施設・サービス仕様にびっくりした。個室はホテル仕様だし、アロマトリートメントルーム、ビューティルームまである。ちゃんとした食事ができるレストランもある。最近はこういう仕様に人気があるとのこと。

出産後4泊して我が家に帰ってきたが、それからが結構大変。2、3時間おきに赤ちゃんが泣き出す。しかし、人間の成長力はすごい。1日1日、成長しているのがわかる。出産時にいびつになった頭の形も正常になってくる。顔も日増しに赤ちゃんらしくなってくる。仕草に段々、力が入ってくる。鳴き声も大きくなる。うんちもいっぱいするようになる。

昼過ぎは割とよく寝ているが、反動で夜中に寝ない。娘は一晩中、赤ちゃんにつきあって寝不足気味。朝、女房が起きてきて赤ちゃんの面倒を見る役を交代。自分は家にいるときに、二人の手がふさがっているときに時々だっこするぐらいである。あまり役に立たない。出産後1ヶ月検診が終われば、娘と赤ちゃんは自分たちの家に帰る。今度は先方の実家の両親が面倒を見てくれる。

こうした実態を見るにつけ、赤ちゃんを出産し、育てることは実家の親の協力がないとなかなか厳しい。産後の母親の体が持たない。しかし、そうした環境にない子育て夫婦はどうするのか。どういう支援ができるのか。親の支援が得にくい場合は、夫婦で面倒を見るしかない。「さんきゅうパパプロジェクト」を実施するしかない。

さらに、その後の保育をどうするか。最近の企業等は1、2年の育休制度があるが、その後、子供を預ける場所をどうするのか。都内では保育園の問題があり、息子夫婦に聞くと、保育園のことも考えて、住む場所を探し、赤ちゃんが生まれる前に移りたいとのこと。当然、実家との行き来のしやすさも考えている。いわゆる「近居」である。

行政がこうした子育てをどこまで支援できるのか、支援すべきなのか。できることは何でもやるべしである。変な縛りや規制など最低限にすべきである。

子ども・子育て支援新制度、内閣府HP

隣の部屋で、赤ちゃんが大きな声が泣いているので今回はここまでとする。

▶2016/01/09追記 保育所に入れない!悲惨すぎる待機児童の実態…百人待ち、無認可すら入れず会社辞める、Business Journal、2016.01.09