宝塚歌劇を観る

2019年の師走の12月14日(土)、場違いながらも、応募による当選チケットが手に入ったので、東京宝塚劇場「日本オーストリア友好150周年記念UCCミュージカル 『I AM FROM AUSTRIA -故郷(ふるさと)は甘き調(しら)べ-」を観に行った。

 

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晴れた冬空の中、東京宝塚劇場に着くと既に大勢の人が時間待ちしている。受付を済ませ、時間があるので廻りを散策する。線路沿いの雰囲気はかってと変わらないが、日比谷公園側にかけての雰囲気は一変している。中心にそびえる東京ミッドタウン日比谷(2018年2月1日竣工)の1階ロビーにも入ってみる。

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 そうこうしている内に時間が来たので、入館する。当日は、全席UCCの無料招待なので男性客が多いというつぶやきが聞こえてくる。東京宝塚劇場というのでどういう雰囲気か興味があったが、開演前に飲物や食べ物を空いたスペースで飲食している空気感に、なんとなく浅草の東洋館(浅草フランス座演芸場)を思い出したのは何故だろうか。

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  そして、劇場に入場する。NHKホールとは違い、コンパクトな感じを受けるが、宝塚らしい雰囲気を感じる。席は、端の方ではあったが舞台に近い1階のS席(前から4列目)であった。UCCの上島会長からウィーンが舞台なので是非協賛したいという会長の思いで協賛していると云う冒頭挨拶があったが、そういうことができるのもサラリーマン社長ではない創業オーナーの良さかもしれない。

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 いよいよ舞台が幕を開け、ミュージカルが始まる。演じる組は月組。ミュージカルそのものを観るのははじめてなので興味があったが、華やかな舞台づくりはさすが宝塚らしい、その踊りと歌はさすがプロと感じる。30分の幕間を挟んで約3時間、素早く何度も着替えつつ歌って踊る体力はすごいとしか云いようがない。

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組長「光月るう」がいて、男役のトップスター「珠城りょう」(身長172cm)とトップ娘役「美園さくら」がいて、トップスターを中心に舞台が組み立てられている。トップスターの扱いはすべてにおいて別格である。トップスターをトップスターならしめている。トップスターは最後の舞台挨拶も堂々とこなしている。その仕組みに感心する。外に出て、クリスマス用のイルミネーションを眺め、家路につく。

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 はじめて宝塚歌劇 の世界を体感し、創設者小林一三の眼力・見識・仕組みづくりと、それを受け継ぎ、いまに至らしめている後継者の苦労に思いを馳せつつ過ごした楽しい時間でした。