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民族舞踊ALAN 文化・文明の香り

昨日(2008年10月2日)の夜、ロシア連邦北オセチア・アラニア共和国国立アカデミー民族友好勲章舞踊アンサンブルALAN(於:メルパルク東京)を観た。それも、ロシア人観客も少なからず居るというインターナショナルな雰囲気の中で。

すばらしいの一言。久しぶりに良いものを観たという感じである。女性陣の上半身の上下動のない優美さ。まるで、機械仕掛けで動いているようで何とも言えない。顔立ち、身長のよく似た女性陣が同じ化粧をし同じ衣装を着た集団美。そして、男性陣のコサックダンスの原型ともいわれるあの独特の足腰の使い方、さらには足の指を内側に折り曲げるつま先使い、凄い訓練をしないとあのようなことはとてもできない。

ところで、北オセチア・アラニア共和国そのものをよく知らなかったが、Wikipedia

によると、「アラニヤ」はオセット人の先祖とされる「アラン人」の名に由来するオセチアの雅称とのこと。「ALAN」の意味合いがようやく分かる。

そして、国内の民族比率53%を占めるオセット人は、会場の入り口で渡されたパンフレットによると、「オセット人は、イラン系の血筋を持つ勇猛なアラン人の後裔と言われています。アラン人はモンゴル人によって征服され消滅しましたが、一部がオセット人と呼ばれるようになりました。いまこの国で『アラン』という言葉は、日本の『侍』のような勇猛な武士を想起させます」とのこと。どうりで、開演前のロビーで相撲力士の若の鵬?を見かけたわけである。露鵬幸生、白露山佑太、阿覧欧虎も北オセチア出身ということも始めて知った。

このような北オセチア・アラニア共和国の歴史・背景をわずかながらでも知ると、あの舞台衣装の色合い、女性陣の顔立ちが何となくイラン系だなあと思ったのも納得。

しかし、それ以上に感じたのが日本文化との共通点。小生は徳島出身なので、阿波踊りと親しんできたが、あの舞台衣装の色合い・色遣いは阿波踊りの衣装に似ている。というよりも、日本の和服の色に使い方と似ている。そして、男踊りと女踊りの明確な違い、集団舞踊とその中での個人舞踊の組み合わせ。これは、阿波踊りの演出とよく似ている。そして、静と動の組み合わせも日本の伝統芸能に近い。

よって立つ文化・文明の違いと、それを超えた何となく感じる自国文化との接点、いろいろ感じさせらた一夜であった。