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おかんの嫁入り

1週間前(8/23)、宮崎あおい大竹しのぶの初共演で話題を呼んでいる「おかんの嫁入り」を観た。原作は咲乃月音著、「さくら色 オカンの嫁入り (宝島社文庫) 」。

例のごとく、試写会ではあるが。印象を一言で言うと、かっての日本にあった懐かしい日常風景の中での母娘の生き様を描いている。なんとなくホームドラマ的で、既視感もあり、映画を観たという感慨はそれほど湧かなかった。

NHK大河ドラマでのイメージが強かった宮崎あおいが、本来はこういう年齢の役がらにかなった役者だと改めて知る。大竹しのぶは逆に年齢がよくわからない役づくりであった。女性の年齢はメイク、衣装、所作等でなんとでもなるようだ。

さくら色 オカンの嫁入り (宝島社文庫) さくら色 オカンの嫁入り (宝島社文庫) 著者:咲乃 月音 販売元:宝島社 発売日:2009-09-05 おすすめ度:3.5 クチコミを見る

[caption id=“attachment_348” align=“alignnone” width=“212” caption=“おかんの嫁入りパンフ0001”]おかんの嫁入りパンフ0001[/caption]

[caption id=“attachment_349” align=“alignnone” width=“210” caption=“おかんの嫁入りパンフ0002”]おかんの嫁入りパンフ0002[/caption]

惻隠の情

何れにしても、試写会場のニッショーホールに開場(18:00開場)前の30分ほど前につく。既に結構入場者が並んでいる。待ちスペースに人が溢れんばかりであった。並んで待っているだけで汗が滴り落ちる。熱中症を心配せずにいられない。こういう時は臨機応変に対応して欲しいものだ。特に、年配の方が少なからずいるのに、全くそうした気配は感じられなかった。日本は、何事も事件・事故が起こらないと動かない。我慢を強いる体質なり仕組みになっている。

我慢の限界に達したところで、ようやく開場になって、なだれ込む。続々と入場者が来る。いつもよりも多い。年齢層もいつになく広い。高校生風の娘も来ている。

18:66開映。110分の放映。途中、空調が効き過ぎ、年配の方が咳き込んでいる。筆者もこの試写会以降、風邪気味が抜けきらない。開場までの汗だくの待ち時間、そして汗を書いた体には効き過ぎる空調。かっての日本にあった思いやりの気持ちがそこには見られない。「惻隠の情」が欠けている。

この「惻隠の情」は、「おかんの嫁入り」のテーマでもあろうと想う。その試写会を主催している側に「惻隠の情」が欠けていては、如何ともしがたい。

少子高齢化社会は成熟文化期でもあり、心の肌が問われる。日本文化が絡みあいつつも、新しい惻隠の情が醸しだされ、評価される暮らし方が実現する仕組みは奈辺にあるか、映画を見ながらいろいろ考えさせられた。