読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

高速道路のサービスに想ふ

お盆に高速道路を使って四国の阿波徳島に帰省した。オーシャン東九フェリーも考えたが、結局、料金が安い高速道路で帰省した。

炎天下の日中を走るのを避けて、2010年8月7日(土)夕方16:45、所沢の自宅を出発した。中央高速道路は縦断勾配しながらカーブしていて、かつ構造物(トンネル)が多く危険なのに加え、景色も単調なので、運転しやすい東名高速道路を利用する。自宅から約2時間、一般道路を走り、厚木ICから東名高速道路に乗り、途中で休憩しながら深夜12時まで走り、牧之原SAに着く。

ここで仮眠をとろうとウロウロしていると、レストルームの案内をたまたま発見。どんなものかと様子をみると、まさにフェリーの2等客室の雑魚寝スタイルのカーペットを貼っただけのスペースであった。無料で使用できる。横には100円で使用できるシャワールームもあった。案内が分かりにくいので利用者も少ない。こうしたスタイルはフェリーで慣れているのでラッキーという感じでここで4時間ほど仮眠を取る。車内やベンチで寝るよりも遥かに快適である。タオルケットと枕がわりのものを持参していけば何ら問題はない。十分である。

翌朝4:00に起き、4:30頃牧之原SAを出発する。東名、伊勢湾岸、新名神ルートで11:00頃神戸付近まできた。神戸に住む従兄弟一家に電話するとたまたま近くの下(一般道路)を走っているとのことなので、名谷ICで一旦降りて、一緒に食事しながら懇談。14:00頃、再び高速に乗り、淡路島を抜け、高松自動車道の板野ICで降りる。新幹線を利用して実家近くの駅まで別途帰省してきた息子をピックアップして、16:30過ぎに阿波の実家に到着。

高松自動車道と本四道路はつながっているが、徳島自動車道はつながっていない。一旦降りないと乗れない。ネットワークとしてつながないと効果が半減する。加えて、暫定片側1車線での整備は高速走行するには危険である。利用車が少ないこうした路線は、ETCのみの簡易ICをもう少し配置して需要を喚起し、早く片側2車線化できるよう考えるべきである。インフラサービスであっても、マーケティング思考が不可欠である。

徳島での帰省も終わり、8月14日(土)夕方17:00 徳島を出発する。深夜まで行けるところまでいって仮眠を取るつもりであった。ところが、下りの牧之原SAにあったようなレストルームが上りにはどこにもない。仕方なく、SAやPAで車内で休息したり、娘と運転を交代しながら、ホテルがあるという足柄SAに着く。覗いてみると、6千円ほどする。東京近くまで来て、いまさら寝ても仕方がないので、そのまま厚木ICまで走り、降りて、午前10:00頃、所沢の自宅に帰ってきた。片道約700km、往復1400km程の帰省ドライブであった。

しかし、改めて、高速道路のサービスについていろいろ考えさせれた。高速道路のようなインフラ施設についても、本格的な高齢化社会に合わせた設計仕様、サービス仕様が不可欠になってきているのではなかろうか。

例えば設計仕様で言えば、年を取るほど、動態視力が落ち、見難くなるが、こうした観点から現在の高速道路の最大の問題点はトンネルである。全体に照明が暗くて、白線も細く消えかかっている箇所が少なくない。特に、白線が良く見えないところは左右の幅の認識がしづらく危ない。トンネル内照明を明るく、白線を太く視認できるようにして欲しい。

サービス仕様で言えば、高齢化社会になり、年を取るほど、高速道路の途中で仮眠をしながらゆっくり走りたい人が今後ますます増えて行くのは確実である。現在のSAは身障者向けサービス機器類はあるは、年配ドライバー向けの休憩用サービス(施設空間)は全くない。牧之原SAのレストルームのようなものが何故他のSAには設置・提供されていないのだろうか。別に無料でなくてもよい。無用の混雑を避けるためワンコイン(5百円)程度なら徴収しても良い。一方で、足柄SAのような数千円もするホテル仕様でなくても良い。足を伸ばして仮眠が出来ればいいのである。こうしたサービスがあれば、24時間、いつでも誰でも安心して高速道路が利用出来る。結果して、需要の平滑化にもつながる。

さらに言えば、SAに関する情報提供の問題がある。各SAのサービスについての基本情報が分かりにくく、食べ物類ばかりが目立つ。ウィキペディアの方が遥かに参考になる。インフラサービス情報提供の基本姿勢が違っているのではなかろうか。ユーザー(一般ドライバー)目線でのIT社会にふさわしい、WEBでの情報提供の仕方を研究して欲しい。

高速道路については、無料化の問題が最大の焦点となっているが、超高齢社会という時代の流れに応じた設計仕様、サービス仕様、情報提供仕様の見直しこそ急がれるべきことではなかろうか。そうした仕様の提供がどうすれば的確にかつ迅速に可能となるか。無料(税金)で行うか、利用者負担で行うか、議論して、新たな仕組みを考え出してもらいたい。