高尾山を登る

ふと思い立ち、3連休の最終日の体育の日(2016.10.10)に、東京・八王子市にある高尾山(標高599m)に登った。あいにく、どんよりとした天気であったが、人出はすごかった。外国人も結構いた。さすが、年間250万人超の観光客を誇る東京近郊の人気スポットだけのことはある。2007年(平成19年)から連続して、ミシュランガイドで、最高ランクの“三つ星”の観光地に選出されているとのこと。

自宅を9時過ぎに出て、電車を乗り継ぎ、10:45頃、京王電鉄高尾線高尾山口駅につく。ここから、5分ほど歩いて高尾登山電鉄のケーブルカーの駅(清滝駅)前につく。ここから高尾山の山頂に向けていろんなコースがある。今回はケーブルカーに乗らず、コースがほぼ石畳舗装された初心者向けの1号路(表参道コース)を歩いて上ることにした。

[caption id="attachment_2022" align="aligncenter" width="640"]img_0035 高尾山口駅からケーブルカーの駅方面に向かう道[/caption]

au-wallet%e3%82%ab%e3%83%bc%e3%83%89 いろんな国の人が老若男女を問わず、急坂を上っている。2、3歳ぐらいの子もいる。途中で休憩しつつ、周りを観ながら、約1時間かけてケーブルカーの上の駅(高尾山駅)前(標高470m付近)に到着する。ごった返している。乳母車を押している人もいる。

[caption id="attachment_2024" align="alignnone" width="640"]img_0041 登山道のそばで見つけた小動物。人が近寄っても逃げない[/caption]

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[caption id="attachment_2050" align="aligncenter" width="640"]img_0045 蛇籠で造られた水路の擁壁[/caption]

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[caption id="attachment_2030" align="aligncenter" width="640"]img_0054 東京湾、房総方面を望む[/caption]

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途中にある薬王院とその門前は山とは思えない賑わいである。薬王院も商売っ気たっぷりで、あまり御利益があるとは思えない。観光地化しすぎている感がする。

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ケーブルカー駅の前を通り、1時間ほどで山頂に着く。この区間はそれまでの坂に比べてさほど坂が急ではなく楽である。確かにここまでケーブルカーやリフトで来れば結構楽で、いろんな人が気軽に山頂まで来れる仕組みとなっている。よく考えられている。

山頂がこれまたすごい人だかりである。山頂とは思えない。持ってきたおむすびをほおばりながら1時間ほど休憩する。眺めていると、いろんな人がいろんな格好で続々と上ってくる。みんな、上がってきたときは一様にうれしそうである。

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[caption id="attachment_2039" align="aligncenter" width="480"]img_0086 この山頂を示す柱の前で写真を撮るための行列ができている[/caption]

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[caption id="attachment_2040" align="aligncenter" width="640"]img_0089 山頂からの眺望[/caption]

[caption id="attachment_2042" align="aligncenter" width="640"]img_0097 天気が良ければ富士山が観られるとのこと[/caption]

[caption id="attachment_2044" align="aligncenter" width="480"]img_0108 登りは坂道(女坂)を登ったが、下りは階段(男坂)を下る[/caption]

帰りも同じ道を下るが、ケーブルカーを利用する。20~30分ほど待たされてケーブルカーに乗るが、これがまた満員電車並みである。東京というところはどこまで云っても人ばかりである。歩いて上ってきた時は1時間ほど掛かったのに、ケーブルカーではわずか10分ほどである。

[caption id="attachment_2045" align="aligncenter" width="480"]img_0109 ケーブルカーの駅前の行列[/caption]

[caption id="attachment_2046" align="aligncenter" width="480"]img_0114 ケーブルカーで降りてきた清滝駅[/caption]

ケーブルカーの駅から高尾山口駅に行く途中で新しい通りを歩くがほとんどがそば屋さんでどこも行列ができている。その先にある幹線道路沿いの歴史を感じ支える建物のそば屋さんがあったがこちらに行列がない。しかし、こちらの方がよほど風情がある。

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高尾山駅に隣接して造られた温泉(京王高尾山温泉 / 極楽湯)に入る。真新しい檜の湯、露天風呂、人工の炭酸泉、ラベンダー湯等に1時間半ほど浸かる。汗を流し、疲れをとり、着替え、さっぱりして帰路につく。18:00過ぎに自宅の最寄り駅に着く。

[caption id="attachment_2048" align="aligncenter" width="640"]img_0117 高尾山口駅に直結している「極楽湯[/caption]

時には、こうして気軽に散歩がてらに山に行くのも良いものだ。特段の変哲もない高々600mほどの山にこれほどの集客力があることはすばらしい。歴史をかけて守られてきた森林と登山道(自然研究路)の織りなす空間のすばらしさかと感心する。里山を守ることのすばらしさを再認識させられた1日であった。