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御岳山を登って

2013年10月13日(日)、東京都青梅市にある御岳山(標高929m)に登った。9:30過ぎに御嶽駅に着く。途中のホリデー快速おくたま号が既に結構混んでいた。御岳登山ケーブルに乗るため、御岳駅前で西東京バスの滝本行きのバスを待つこと約1時間。待っている間に待ち行列は更に伸び、恐らく、我々の後に御嶽駅に到着した人は2時間程待たされたのではなかろうか。バスではなく、歩くと40分弱で行けるらしいが、後の御岳山の昇り降りを考えると体力を温存して正解であった。

満員電車並みのぎゅうぎゅう詰めのバスに乗り、ケーブルカー(御岳登山鉄道)の駅がある滝本に向かう。滝本駅に近づくに連れ、駐車場待ちのマイカーの渋滞がひどくなる。バスの車掌が時折降りて交通整理をしながら登っていく。ようやく到着。バスの車掌に訊くと、昨日(土)はこんなに混んでいなかった。今日は特別とのこと。三連休の中日で天気も良く混むのが予想されたため、会社の幹部に増便を要請したがきいてもらえなかったとのこと。せっかくの増収チャンスを逸している。何処も、現場と経営層との間にはギャップがあることに妙に納得。サービス業は現場の声を吸上げ活かす仕組みが不可欠である。

ケーブルカーの滝本駅でもしばし待たされるがこのケーブルカーは約10分間隔で運転されていて、バスほどの待ちはない。最大傾斜25度の斜面を6分ほどで御岳山駅に着く。眺めが良い。軽く昼食のおにぎりを食べ、御岳山の頂上にある武蔵御岳神社に向かう。全く知らなかったが門前町があり、意外と賑わっている。宿坊、旅館も結構ある。外国人も少なからず訪れている。

推定樹齢1000年と言われる国指定の天然記念物「神代ケヤキ」を仰ぎ見、「馬場家恩師住宅」を覗き見、武蔵御嵩神社の階段下にたどり着く。階段脇には「」の石碑が立ち並ぶ。石階段には寄進者の名が刻まれている。修復された石階段を登りきり、神社に到着。二礼二拍一拝。この境内に御岳山山頂の石柱が立っている。遠くを見ると、かすかに東京スカイツリーが見える。

ふと板書を見ると、奉賛会が本殿の彩色・漆工事に1.1億円かかり、その内の4千万円の寄付(協賛金)を募っている。3万円以上の寄付者は石碑に刻して境内で永久保存されるとある。神明造りの彩色の修復には高価な岩絵具が必要でお金がかかることは埼玉の妻沼聖天山で知ったがここも同じようである。そして、地元の青梅市補助金3千万を申請し、残り4千万円は神社資金とある。要するに自己資金のことである。この資金調達の仕組みは、マッチングファンドのようで参考になる。

奉賛会は、こうした寺社が寄進を募る際に組織される。大きな会社には奉加帳が回ってくる。伊勢神宮式年遷宮奉賛会は総事業費550億円の内、奉賛会で220億円を集めたとのこと。出雲大社御遷宮奉賛会事業費80億円の内のいくらを集めたかはサイトでは不明。

日本における寄付文化は東日本大震災を契機に根付いたと言われるが、実はこうした「寄進」という形で古くからあったわけである。時代とともに、寄付の形態が多様化するのは当然である。その先進の仕組みがWEBによるクラウドファウンディングである。クラウドファンディングも単に金銭の寄付ではなく、知恵も一緒に出す、さらには協働するといった形への進化・深化がその先の姿かもしれない。板書を眺めながら、いろいろ想いを馳せる。

さて、神社から次はどこへ行こうかと案内図を見ながら悩むが、結局、「七代の滝」から「ロックガーデン」を廻るコースを行くことにする。この滝は行って分かったが、谷底にある。つまり山頂から谷底に一気に降りていく。自然を利用した階段状の道が一応あるがその段差はきつく、足がガクガクする。この下り道は足の膝が弱い人には歩けない。ようようの思いで七代の滝に着く。滝を見ながら、しばし休憩。

七代の滝から「天狗岩」の横顔を見ながら、「ロックガーデン」へ廻る。滝からの最初の登り口の階段が結構きつく長く、足に乳酸が貯まる。若い頃との体力の違いを実感する。ロックガーデンを経由して、「綾広の滝」をみて、ゆるやかな上り道を上がってケーブルカー駅に向かう。高々1000m未満の山と軽く観ていたが、結構きつい。

御嶽駅から電車で帰路につくが、河辺駅で臨時停車。その先で人身事故があり1時間ほど止まるとのこと。しかたがないので駅から出て、休憩した後、バスと電車を乗り継ぎ帰宅。

足の疲労感を覚えながら、色々考えさせれ、いろいろ体験できた1日であった。翌日、翌々日と太ももに筋肉痛。この筋肉痛は久しぶり。足腰が強くなくてはこうした山岳寺社にも行けない。体力維持が欠かせない。

 

[caption id=“attachment_1183” align=“aligncenter” width=“512”] 滝本駅に到着するケーブルカー[/caption]

[caption id=“attachment_1180” align=“aligncenter” width=“512”] 馬場家恩師住宅[/caption]

[caption id=“attachment_1184” align=“aligncenter” width=“512”] 恩師住宅正面。住んでいるため、建物の中には入れない。[/caption]

[caption id=“attachment_1185” align=“aligncenter” width=“512”] 宿坊の一つ。趣がある[/caption]

[caption id=“attachment_1186” align=“aligncenter” width=“512”] 神代ケヤキ(推定樹齢1000年)[/caption]

[caption id=“attachment_1187” align=“aligncenter” width=“512”] 参道。飲食ができる店が並ぶ[/caption]

[caption id=“attachment_1188” align=“aligncenter” width=“512”] 講の石碑が並ぶ石階段[/caption]

[caption id=“attachment_1189” align=“aligncenter” width=“512”] 武蔵御嵩神社本殿[/caption]

[caption id=“attachment_1190” align=“aligncenter” width=“512”] かすかに東京スカイツリーが見える山頂の神社からの眺望[/caption]

[caption id=“attachment_1191” align=“aligncenter” width=“512”] 寄付を募る板書[/caption]

[caption id=“attachment_1192” align=“aligncenter” width=“512”] 神社敷地内に建てられている御岳山山頂の石柱[/caption]

[caption id=“attachment_1194” align=“aligncenter” width=“384”] 七代の滝[/caption]

[caption id=“attachment_1195” align=“aligncenter” width=“512”] ロックガーデン[/caption]

[caption id=“attachment_1197” align=“aligncenter” width=“520”] 綾広の滝[/caption]